友だち幻想 ――人と人の〈つながり〉を考える
人と人の〈つながり〉を考える
著者|菅野仁
出版|ちくまプリマー新書
ジャンル|エッセイ 実用書 自己啓発 暮らし
オススメしたい人
≫ 人付き合いで悩んでいる
≫ 人間関係について学びたい、考え直したい
目次
本の概要
「若いうちにぜひやっておきたいことは何ですか」
という質問を日本、アメリカ、中国、韓国の高校生にしたところ、日本の高校生は
「一生つきあえる友人を得たい」
「いろいろな人と付き合って人間関係を豊かにしておきたい」
と答える割合が高かったそうです。
一方、他の国の高校生は
「偉くなりたい」
「自分をみがきたい」
という意見が多く見られます。
このことから日本の高校生は他の3国と比べると「友人重視指向」が突出して高いのです。
その一方で、現実には友だちをめぐる悩みや問題を抱えた人も多く、人とのつながりに自信を持てなくなっているようです。
「友だちは多いはずだけどなぜか寂しい」
「友だち付き合いに疲れている」
「彼氏、彼女がいてもその関係がしっくりこない」
「親子の仲がうまくいっていない」
「仲間と価値観が合わない」
このように、身近な人とのつながりが大事だと思いながらも、気を遣いすぎたり、うまく付き合うことができない人が多いようです。
どのように人と付き合っていけばよいか、本書を通して学んでみてはいかがでしょうか。
ここがオススメ
■ 共同性の幻想
「同調圧力」
とにかくいつも一緒にいないといけない。
少しでも距離をとると「冷たい」と言われる。
いついじめの対象になるかわからない。
といった雰囲気があり、常に集団との協調性を強いてくる。
友だちの中だけでなく、会社やママ友などの付き合いでも発生する。
「ネオ共同性」
多くの情報や多様化してきた社会に対して、お互いの思考や価値観を立てる事が出来ず「不安」が増大している。
その結果、群れることで不安から逃れようとしている。
この「同調圧力」や「ネオ共同性」という言葉を皆で意識出来れば、もっとゆるやかな関係が作れるのではないでしょうか。
■ ルールのミニマム性
何でもかんでも「規則、規則」だと息苦しくなります。
前例がこうだから、昔からのやり方だからという理由だけで、ルールに縛られていてはどんどんがんじがらめになってしまいます。
そこで「このルールは必要だけど、このルールは要らない」と言った感じで話し合い、ルールのミニマム性を追求する必要がある。
これらの他にも、人間関係で傷つかず、しなやかに生きる方法が紹介してあります。
こちらから購入することができます。
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