博士の愛した数式

博士の愛した数式

著者|小川洋子
出版|新潮社
ジャンル|小説 数学

あらすじ

「ぼくの記憶は80分しかもたない」
博士の背広の袖には、そう書かれた古びたメモが留められている。

家政婦の私の新しい派遣先・・・
9人もの家政婦をクビにした問題の顧客、それは『記憶力を失った博士』だった。

9人もクビにした問題ありの博士ですが・・・
実は子供好きなところがあり、私の息子を頭のてっぺんが平らだったことから「√ (ルート)」と呼び可愛がってくれる。
息子も博士になついて、私は子連れの家政婦として博士のもとへ通う。

3人の関係にいろいろとトラブルは起こりますが、不思議と終始温かい気持ちで物語を読むことが出来ます。


「数学」の話も出てきます。

難しい話ではなくて、数の不思議、美しさ、そして楽しさ、そんなところにフォーカスされています。
『博士が愛した数式』とはどのようなものか!?

数字アレルギーのある方もこの作品を通してアレルギーが克服できるかもしれません。
数学が好きな方、数学が苦手な方ともに楽しんで読むことができます。

ここがオススメ

■ 博士の集めていたもの

博士が数学の懸賞問題で賞を取ったということで、家政婦の私と息子のルートで、博士のお祝いに「それ」をプレゼントすることにする。

しかし、とても珍しいものでなかなか見つけることができない。
私とルートはプレゼント探しに奔走する。


■ 博士の気持ちになってみる

博士は記憶を無くすたびに、背広に留められているメモを読むことになります。
その都度「自分自身の記憶が80分しかもたない」事実を突きつけられます。

悲しみ、悔しさ、絶望・・・

そんな博士の気持ちを考えながら読むとまた別の視点で物語を感じる事が出来ます。


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