十年屋と魔法街の住人たち作り直し屋

十年屋と魔法街の住人たち　作り直し屋

著者｜廣嶋玲子
絵　｜佐竹美保
出版｜静山社
ジャンル｜ファンタジー小説

オススメしたい人
≫ ファンタジー小説が好き
≫ ふしぎな話が好き

あらすじ

そりゃ、あんた、好きだからだよ。

あたしはね、いらないとされているガラクタから、

すてきなものを作るのが大好きなのさ。

そう、作り直すのさ。ここはそういう店だから。（P5）

30年近く、邪魔なものや使わない道具などを放り込むだけの物置。
カナさんは今日こそはと物置を整理する決心をした。
アルバムやもらったレコード、こわれてしまった子供のおもちゃなど、思い出の品やこわれたものが次から次へと出てきます。

そんな品々のなかから見つかった一つの箱。
中にはおばさんからもらった結婚祝いのお皿。
すてきなお皿だったけど、料理と合わないので使わなくなっていました。

だけど、結婚のお祝いの品。
カナさんはふたたび頭をかかえてしまいました。

ふと、箱を横にずらそうとした時、物置の奥にドアがあることに気づきます。

二つもドアがある物置なんて聞いたこともない。
丸いボタンをかたどったドア。

形の変わったそのドアをカナさんは開けたくてたまらなくなってきました･･･

ここがオススメ

■ 作り直しというお仕事

作り直し屋は、壊れてしまったもの、捨てたいものなど持ち主がいらなくなったものを材料に新しいものに作り直す仕事。

そして作り直されたものは、それを必要とする人の手に渡っていく。

作り直し屋の『ツル』さんの実に楽しそうに仕事をする様子は、仕事の依頼人はもちろん、この本を読んでいる読者もワクワクさせてくれます。

いったい何が出来上がるのか？

■ 物々交換

作り直し屋にあるツルさんによって作り直されたものを買うには、自分がいらなくなったものとの物々交換。

この時、ツルさんが欲しがっているものに注目して最後まで読んでみると･･･

■ 色のお返し

作り直し屋に訪れた、いろどりの魔法使い。

ツルさんに家を作ってもらったお返しがしたいみたいです。

こちらから購入することができます。