十年屋と魔法街の住人たち2 いろどり屋
著者|廣嶋玲子
絵 |佐竹美保
出版|静山社
ジャンル|ファンタジー小説
オススメしたい人
≫ ファンタジー小説が好き
≫ ふしぎな話が好き
目次
あらすじ
一つ目の足あとは、野原にほころぶ花の色。
二つ目の足あとは、海で逆巻く波の色。
三つ目の足あとは、山をいろどる木の葉色。
四つ目の足あとは、荒れ野が呼びこむ風の色。
五つ目の足あとは、森にあふれるコケの色。
六つ目の足あとは、昼をおさめるお日様色。
七つ目の足あとは、夜を見守るお月様色。
虹色の足あとは、いろどり屋への道しるべ。
あなたに色をさしあげます。(P5)
サナは、美術大学で知り合ったいかにも芸術家らしいガロに惹かれ、恋人として一緒にアパートで暮らしていた。
しかしガロとの生活はとても難しく、ちょっとでも気に食わないことがあると、子供のようにすねる。
そして気まぐれで、ふらりとアパートを出ていって数日帰ってこないこともある。
サナはガロの顔色ばかりをうかがう。
そんな生活を送っていた・・・
ある日、出ていったきり戻らなかったガロから手紙が届いた。
本当に好きな人ができたから、その人と結婚するとのこと。
ガロのために生きてきたサナ。
突然のことに心も体もからっぽになってしまった。
そして・・・
サナはガロを探しにアパートをでる。
ガロに特別に描いてもらった自分の肖像画をもって。
しばらく歩くと霧が出てきた。
霧はだんだんと濃くなっていく。
すると、霧の中に不思議な色に光る小さな足あとがあった。
ここがオススメ
■ いろどり屋という仕事
色のないもの、色を変えてしまいたいものに、とびきりの「色」を与えることができる。
いろどり屋を訪れる人物はどのような色を求めているのか、そしてその色はその人物にどのような影響を与えるのか。
「色」のもつ力に感動します。
■フクロウと少年
いろどり屋・テンの生立ちの話。
テンがどの場所でどのように育ち、どのように魔法を得たか、使い魔のパレットとの出会いも明らかになります。
そして、フクロウとは!?
■ 登場するさまざまな魔法使い
お天気の魔法使いもいろどり屋を訪れます。
テンに頼みたいことがあるみたいです。
魔法使い同士の取引にも注目!
テンの生立ちの中で知る、使い魔パレットとの出会い。
そこには、また別の魔法使いが力を貸していたみたいです。
作り直し屋のツルさんの元に、以前いろどり屋に訪れたある人物がやってきます。
そこでその人物が、ツルさんから受け取るものとは?
こちらから購入することができます。
関連書籍
十年屋 時の魔法はいかがでしょう? 十年屋と魔法街の住人たち 作り直し屋 十年屋と魔法街の住人たち3 お天気屋と封印屋(「十年屋」シリーズ特別編第3巻)ふしぎ駄菓子屋銭天堂
ふしぎ駄菓子屋銭天堂にようこそ 公式ガイドブック
ふしぎな図書館とアラビアンナイト
秘密に満ちた魔石館
妖たちの祝いの品は〈妖怪の子預かります〉