元彼の遺言状
著者｜新川帆立
出版｜宝島社
ジャンル｜小説
目次
あらすじ
「僕の全財産は、僕を殺した犯人に譲る」
奇妙な遺言状を残して亡くなった御曹司の森川栄治。
しかし、栄治の死因は意外なもので、とても人為的なものとは思えない･･･
やり手の弁護士の剣持麗子はとあるクライアントから依頼を受ける。
そのクライアントの依頼は、
「自分を犯人仕立て上げててほしい。でも警察には捕まりたくない。」
といった突飛なもの。
しかし、この依頼を成功させれば巨額の成功報酬が手に入る。
剣持麗子は依頼を受けるのだった。
前代未聞のクライアントを犯人にするミステリー。
相続、株主、会社、民法、刑法等
難しそうな言葉がでてくる物語でありますが、意外にもわかりやすく読みやすく書かれています。
ここがオススメ
▽ 剣持麗子の性格
麗子がお付き合いしている信夫からプロポーズされるシーンから物語は始まる。
ここで麗子の強烈な性格を垣間見ることができます。
世の中の男性から悲鳴が聞こえてきそうなシーンです。
しかし、この麗子の強烈な性格があってこその爽快な物語の展開。
なんとも心地よく終始楽しんで物語を楽しむことが出来ます。
▽ 犯人に仕立てるミステリー
普通のミステリとは異なる。
犯人探しではなくクライアントを犯人に仕立てる！？
といったなんともあべこべで、不思議なストーリー。
しかし、物語がすすむにつれ明らかになる「奇妙な遺言状」の真意。
意外な展開に驚くこと必至！
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