同志少女よ、敵を撃て

同志少女よ、敵を撃て

著者|逢坂冬馬
出版|早川書房
ジャンル|小説

あらすじ

独ソ戦

第二次世界大戦、旧ソビエトとドイツの戦争が舞台となっている。

セラフィマは母親のエカチェリーナと小さな農村イワノフスカヤに暮らしていた。
イワノフスカヤはたびたび野生動物の食害にあっており、セラフィマとエカチェリーナは村を守るため猟銃を持ち母とともに狩りをしていた。

ある日・・・

イワノフスカヤはドイツ軍の強襲に遭う。
母エカチェリーナと他の村人たちがセラフィマの目の前で惨殺されてしまう。
セラフィマも殺されかけたとき、赤軍の女兵士イリーナが現れる。

「お前は戦うのか、死ぬのか!」

1人生き残ったセラフィマは、敵に復讐するため狙撃兵となる。


『2022年 本屋大賞受賞』
『第11回 アガサ・クリスティー賞受賞』のオススメの作品です。

ここがオススメ

▽ スターリングラードで繰り広げる敵狙撃手との戦い

スターリングラードにて隊長を務めるマクシムをはじめ、フョードル、ユリアン、ボグダンとの出会い。
彼らと協力してスターリングラードの奪還に挑む。

この章の最後は感涙必須です。


▽ ケーニヒスベルクでのセラフィマの予想外の行動

物語の終盤。

ケーニヒスベルクの戦いにおいて、セラフィマは仇の存在を確認。
1人大胆な行動をとる。
手に汗握る緊迫した展開が待っています。


▽ セラフィマが出会う仲間達そしてイリーナとの関係

セラフィマと同じく狙撃兵の訓練を受ける仲間たち。
個性的な仲間が多く、その中でも特にセラフィマにライバル心剥き出しのシャルロッタに注目してもらいたいです。
共に訓練を受け、戦地に赴くにつれ変わっていく彼女たちの心の変化。

そして、セラフィマを救ったイリーナ。
イリーナはセラフィマの目の前で両親の写真を投げ捨て、殺された村人を焼いていく。
セラフィマは母を殺したドイツの狙撃手イェーガーと同じくイリーナに対しても復讐心を燃やす。

イリーナの存在がこの物語の軸になっている感じがします。


▽ タイトルの『敵』とは?

これの意味が深すぎます。
果たして、タイトルの『敵』とは何を指しているのか?!


こちらから購入することができます。

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なし

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