invert[インヴァート]
城塚翡翠倒叙集
著者|相沢沙呼
出版|講談社
ジャンル|小説 ミステリー
オススメしたい人
≫ ミステリー好き
≫ 前作に衝撃を受けた
目次
あらすじ
新しいサービスのプロジェクトを手掛けたエンジニアの狛木繁人。
しかし、そのプロジェクトは、自称天才プログラマーを語る吉田直政が手がけたことにし出すという。
狛木は自分の名前で出してもらえないかと懇願するも断られてしまい・・・
そして・・・吉田を殺害する。
狛木はこの殺害を、完璧なまでに計画し実行した。
現場は偽装し、そして狛木自身の完璧なアリバイを作ることにも成功する。
狛木のマンションの隣に引っ越して来た城塚翡翠。
引越しの挨拶に、林檎を持参し狛木の部屋へと来た。
その時・・・
翡翠は真剣な表情で狛木の背後に眼を向ける。
「今、ご家族か、お友達がいらっしゃっていますか?」
狛木は彼女につられるように背後を見た。
もちろん、そこには誰もいない。(P28)
前作『medium』に続く城塚翡翠シリーズの第2弾。
今作は、犯人たちの視点で描かれる。
ITエンジニア、小学校教師、そして探偵!?
死者の声を聴き、すべてを見通す翡翠を彼らは欺くことができるだろうか?
ここがオススメ
■ 手強い犯人たち
全三編で構成される城塚翡翠の倒叙集。
警察には、事件を事故として処理してもらうため、犯人たちはあらゆる手を使い偽装工作をする。
どの犯人も狡猾な知能犯。
特に三篇目は元警察の探偵。
言い換えれば、犯罪のスペシャリスト。
「はたして、あなたは探偵の推理を推理することができますか?」
■ すべてが、反転。
すべてが、反転。
この言葉が表すことは、今作が犯人たちの視点で描かれているということが、ヒントになるのかもしれません。
前作のmedium同様、ラストに驚きの展開が待ってます!
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