スロウハイツの神様（上）

スロウハイツの神様（上）

著者｜辻村深月
出版｜講談社文庫
ジャンル｜小説

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あらすじ

十年前の事件

作家チヨダ・コーキのファンが起こした凄惨な事件。
自殺志願者を募った殺人ゲーム。

チヨダ・コーキ（千代田公輝）はこのファンの歪んだ行為が原因となり
「チヨダ・コーキの小説のせいで人が死んだ」とマスコミに叩かれるのだった。

アパート『スロウハイツ』は脚本家の赤羽環が所有しており、そのアパートに住む住人たちは、小説家、漫画家の卵、画家の卵、映画監督の卵、そして敏腕の編集者といったメンバー。

昭和を代表する漫画家たちが若手時代に住んでいた『トキワ荘』を彷彿させるような偏った住人たちで構成されたアパート。
そして、くだんの千代田公輝もその住人の一人。

住人たちはお互いに協力し刺激し合い、切磋琢磨しながら各々の夢を追い求めていく。

このスロウハイツは数ヶ月前に一人退居してしまい一室空いた状態が続いている。
入居希望者は赤羽環が面接をして入居の可否を決めているのだが･･･
その面接に合格する者がなかなか現れない。

この一室にはどのような住人が住むことになるのか･･･

上巻は主に、スロウハイツの個性豊かなメンバーの話と退居してしまった漫画家の卵の話から始まる。

そして、最後の入居者が決まる時、十年前の事件からチヨダ・コーキが復活したキッカケも明らかに！
また、時を同じくして発行されたある雑誌の作品に、スロウハイツの面々全員が震撼する。

下巻では上巻で張られた伏線の回収と感動の結末が待っています！