屍人荘の殺人
著者|今村昌弘
出版|創元推理文庫
ジャンル|小説 ミステリー
オススメしたい人
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目次
あらすじ
ある日、神紅大学の映画研究部で脅迫めいた紙が見つかる。
『今年の生贄は誰だ』
脅すようなものとは少し違うこの文章・・・
しかし、部員たちには何やら思い当たる節があった。
同大学のミステリ愛好会の明智恭介と葉村譲。
この謎に興味を持ち、映画研究部の夏合宿に参加しようとするものの何度も断られてしまう。
理由は・・・女性がいないから?!
そこで、実際に探偵として活躍している剣崎比留子を引き連れ(?)、曰のある夏合宿に参加する。
舞台は娑可安湖周辺にあるペンション『紫湛荘』。
ここで起こる想像だにしなかった事態とは!?
ここがオススメ
■ “アレ”によるクローズド・サークル
一般的なミステリーは、橋が落とされたり、小さな孤島で嵐に見舞われたりして、クローズド・サークルが完成する。
物語の登場人物たちの逃げ道が断たれた状態で物語が展開するイメージがある。
しかし、この作品は橋が落とされたり、小さな孤島というわけでもない。
普通に車で来ることができるペンションが舞台となっている。
それがまさかの“アレ”の登場により前代未聞のクローズド・サークルに!!
そして、“アレ”により、常にハラハラさせられる展開に!!!
■ 密室・不可能殺人
“アレ”の登場でミステリーなのか疑ってしまいそうになりますが、ミステリーに必要なところはしっかり押さえています。
密室殺人などの不可能殺人が発生します!
ペンションの見取り図もついているので、推理に役立てることも出来ます。
王道のミステリーが好きな方も十分に納得のいく内容です。
(注)殺害方法が酷い。グロテスクです。
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