ぐるりと
著者|島崎町
出版|ロクリン社
ジャンル|小説 冒険ファンタジー
オススメしたい人
≫ 冒険ファンタジーが好き
≫ 変わった本を読んでみたい
目次
あらすじ
この本は、とても変わっています。
それは
“本を回転させながら”読まなければならないから!
主人公のシン(佐田真一郎)は小学校の図書室で変わった本を見つけた。
その本は上半分が縦書き、下半分が横書きで、下の方は逆さまに書かれている。
下半分を読むために本を回転させると・・・
世界がぐるりと回った!?
すると、そこは暗闇の世界。
真っ暗で何も見えない、でもよく見ると現実の世界と似ている。
どこからともなく「クスクス」と笑い声が聞こえる。
だんだんとその声は大きくなってきて、目に映ったのは・・・
人よりも大きくツルツルとした白い肌の獣。
笑い声に聞こえたのはこの獣の声だった。
そして、その獣はシンに襲い掛かろうとしていた!!?
その時「逃げて!」と声がした。
暗闇の中、女の子がいた。
この暗闇の世界は太陽もなく、電気もつかない。
しかも、「クスクス」という声の獣クスクスの弱点は『光』だという。
つまりこの暗闇の世界にはクスクスを倒せる武器がない。
しかし、現実の太陽のある世界から来たシンはクスクスを倒せるかもしれないアイテムを持っていた。
シンは暗闇の世界を救う救世主になれるのか!?
ここがオススメ
■ 回転させながら読み進める
現実の世界と暗闇の世界をつなぐのは、一冊の本。
その本をひっくり返すことで、二つの世界を行き来できる。
この本自体の作りも、上半分が縦書きで現実の世界、
下半分は逆さまの横書きで暗闇の世界となっている。
この本自体をひっくり返しながら、物語の主人公と共に暗闇の世界の謎を解き明かす!
■ イジメ
シンの通う学校では、イジメが起きていた。
一人の子を何人かでイジメている。
直接イジメをしていない他の子は、自分がイジメの対象にならないように見て見ぬふりをしている。
シンも見ていられず、いつも図書室に逃げていた。
そして、先生にも気付かれないようにそのイジメは起きていた。
先生には、いい子たちが集まったクラスに見えているはず。
シンは思った。
このイジメはあの本と何か似ている・・・
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