チーズはどこへ消えた?

著者|スペンサー・ジョンソン
訳 |門田美鈴
出版|扶桑社
ジャンル|自己啓発 小説

こんな人にオススメ

  1. 今を変えたいと考えている人
  2. 何かに行き詰っている人
  3. 新しいことを始めたい人
  4. 頭の固い人
  5. 読書の習慣をつけたい人

本の特徴

世界中で読まれている、大変有名な本です。本のタイトルなら聞いたことあるという方もいらっしゃると思います。
「1時間で読めて10年間役に立つ、変化の多い時代だからこそ読むべき1冊」として紹介されています。普段読書をしない方でも、読書の入門としてもいい本です。
こんな人にオススメということで、「読書の習慣をつけたい人」にもお勧めしたい理由が上記の通り1時間で読めてというところです。
読書をするぞと決めても分厚くて難しい内容だと、読書の習慣をつける前に途中で投げ出してしまうでしょう。
別に1時間で読む必要はありませんが、読書が好きな人も、活字が苦手という人も読んで損はない本です。

必読ポイント


この物語に登場するのは、『スニッフ』と『スカリー』の二匹のネズミと
『ヘム』と『ホー』の二人の小人です。
この二匹と二人はそれぞれ次のような特徴を持っています。
ネズミのスニッフはいち早く変化をかぎつけることがある。
同じくネズミのスカリーはすぐさま行動を起こす。
小人のヘムは、変化を認めず、変化に対して何か行動することに対し、いっそうまずいことなりやしないかと怯える。
もう一人の小人のホーはもっといいことがあるに違いないと、変化の波に乗ろうとする。

この二匹と二人は自分たちの特別なチーズを見つけるために毎日、迷路の中を探しています。迷路の中にはいい暮らしができるようになるチーズが隠されていて、そこにたどりつければ特別なチーズが手に入ります。

本書でチーズといっているのは、我々でいう手に入れたいもの、成功、出世、お金、夢などを表している。迷路は人生そのもので暗がりや袋小路もあります。
がんばって迷路を進んだ先に手に入れたいものチーズがあるのです。

ある日、彼らはついに山のようなチーズを見つけることができました。小人のヘムとホーはこの山のようなチーズの近くに引っ越し、そこで社会生活を気づき始めます。毎日お腹いっぱいチーズを食べることができるようになりました。しばらくはその生活が続いたいたのですが・・・

ある日その山のようなチーズがなくなっていました。
この変化にいち早く気づいていたネズミのスニッフとスカリーはすぐさま次のチーズを探しに再び迷路の中を探しにいきます。

ヘムとホーは行動よりも頭を回します。なぜチーズがなくなったか。チーズがなくなったという状況をなかなか受け入れられません、次のチーズを探しに行くのをためらっています。今いる場所が心地よくなっていたのです。特にヘムはチーズが戻ってくることを期待しています。

小人のうちホーは変化を受け入れ波に乗ることができます。ホーは次のチーズを探しに再び迷路の中を探しに出ます。ホーは何度もヘムを誘いました。が、ヘムは断り続けました。結局ホーは変化を拒むヘムを置いて一人で迷路の中へ進むことになります。
ホーは迷路の途中の壁に、いろいろな文句(格言)を残していきます。後から来るヘムに目印にしてもらうためと、自分自身を戒めるためです。

ホーの文句を一部を紹介します。

  • 新しい方向に進めば新しいチーズが見つかる
  • チーズがないままでいるより 迷路に出て探したほうが安全だ

ホーは迷路を進む途中で上記のようなたくさんの言葉を残します。
そして新しい方向に進む中で、ついに新しいチーズを見つけることができるのです。さらに先に行動を起こしていたスニッフとスカリーは既にそのチーズのもとにたどり着いていました。
このとき、ヘムもだいぶ遅れてホーの後を追い迷路に進んでいたのです。

この本を紹介する理由

今この本を紹介する理由は、冒頭の紹介で書いた通り、変化の多い時代だからです。
特に2020年は新型コロナウィルスにより、世界がガラリと変わりました。今までの当たり前が当たり前ではなくなり、人と会うこと、会話すること、食事すること、買い物などが簡単にできなくなりました。家にいなければならなくなり、生活環境、仕事の仕方も大きく変わりました。廃業を余儀なくされた会社もたくさんあります。失業や転職、異動にあった人も大勢います。

今まで当たり前にあると思えたチーズが消えた状況なのです。

ヘムのように状況が好転することを望むことは悪いことではありませんが、いつまでこの状況が続くか分からないからこそ、いち早く新しい方向に向きを変えて、今のこの状況に合わせていくしかないのです。

簡単なことではないのはわかります。
行政の対策に合わせていく必要もあります。
お金もかかります。
会社であれば従業員の教育も必要です。

しかし、このまま状況が悪くなることがわかっているならば、一歩踏み出す勇気をもってみませんか?


こちらから購入することができます。

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