生者と死者酩探偵ヨギガンジーの透視術（前代未聞の仕掛け本です）

生者と死者
酩探偵ヨギガンジーの透視術

著者｜泡坂妻夫
出版｜新潮文庫
ジャンル｜小説　ミステリー　仕掛け本

オススメしたい人
≫ ミステリーが好きな人
≫ 変わった本を読んでみたい

本の仕様

全ページが袋とじの小説！

①はじめに袋とじのまま、短編小説を読みます。

②各ページを切り開くと、長編の小説が姿を表します。

短編小説は長編小説に組み込まれ、消滅してしまいます。

あらすじ

里美が経営する飲食チェーン店ランチに現れた人物は、中村千秋という中性的な人物だった。
記憶を無くしており、自分のこともあまりわからない様子。

しかし、千秋には不思議な一面があった。

実際に見ていないものが分かってしまう。
“透視”することが出来てしまう。

店に来る前もドアの外から里美の様子を感じ取ることが出来たといい、更には巷で起きている殺人事件の重要な事実まで！？

この中村千秋という人物は一体何者なのか･･･

〈短編小説〉と〈長編小説〉それぞれで中村千秋は違う角度からその姿を表す。

長編小説ではヨギガンジーが登場。

聴衆に奇奇怪怪な術を披露し、そしてトリックも明かすという講演を行なっているヨギガンジー。

そのヨギガンジーを交えてある実験が行われる。
それは“超能力”が存在するかどうか証明するというもの。

超能力者の撲滅を図る組織『国際超能力研究会（国超研）』に対して、超能力を信じ、超能力を研究している団体『コチョーラン』が超能力の存在を証明するためだ。

そして、この超能力の実験に超能力者として駆り出されたのが、驚異の“透視術”を持つ『中村千秋』。

一同の前で、千秋は透視を試みる。

そして、そこで透視されたものに一同は驚愕する！！！