いけない
著者|道尾秀介
出版|文春文庫
ジャンル|小説 ミステリ
オススメしたい人
≫ 自分で謎を解きたい
≫ 変わったミステリを読んでみたい
目次
あらすじ
「写真」に隠されたもう一つの結末。
各章のラスト1ページには、ある写真が挿入されています。
その写真を見ることで、浮かび上がってくるのは、新たな事実・・・
そこからは読者の出番です!
その写真を頼りに真実を推理してみてください。
前代未聞の読者参加型のミステリ小説。
海岸線に沿って白沢(はくたく)市と蝦蟇倉(がまくら)市を結ぶ、白蝦蟇シーライン。
その道を南下するとき、左手に見える弓投げの崖を、決して見てはいけない。(P11)
安見邦夫はこの白蝦蟇シーラインを走行していた。
サプライズの妻への結婚5周年のプレゼントを買った帰り道だった。
この道は弓投げの崖を通り過ぎたあとに、急カーブとトンネルがある。そのため元々死亡事故の多い道だった。
そのトンネルの出口付近でのこと。
三人の若者が乗った車が原因で、邦夫は運転操作を誤り事故を起こしてしまう。
そして、あろうことか・・・
三人の若者はこの事故の隠蔽を図る。
重傷を負った邦夫を・・・!?
他にも、日本で暮らす中国人の少年の話や、ある事件の捜査をしている刑事の話。
これら、どの話にも『いけない』ことがある。
「その話を聞かせてはいけない」
「絵の謎に気づいてはいけない」・・・
ここがオススメ
■ ラスト1ページ
それぞれの話は真相を語ることなく、最後の1枚の写真にその事実を委ねています。
推理し、想像するだけで、その事実に驚かされます!
■ 二度読みで新たな発見
真相、そして物語の全体像がわかった上で再度読み直すと著者が施した仕掛けに気づけると思います。
新たな驚きが待っています。
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