滅びの前のシャングリラ
著者|凪良ゆう
出版|中央公論新社
ジャンル|小説
オススメしたい人
≫ 凪良ゆうさんの世界観が好き
≫ 明日死んでしまってもいいと思ったことがある
目次
あらすじ
「一ヶ月後、小惑星が地球に衝突します。」
テレビの向こうの首相が告げた。
その放送の翌日、まだ事態が飲み込めていないのか、律儀にも普通に学校や会社へ行く人々。
しかし、周りの様子やSNSの情報で徐々に現実を受け入れざるを得なくなる。
滅亡を前にして人々はどのような行動を起こすのか・・・
学校でいじめを受ける友樹
人を殺したヤクザの信士
恋人から逃げ出した静香
そして・・・
滅亡まで残り一ヶ月の世界。
混沌とし、無秩序と化していく。
滅亡を前に彼らが見つけた生きる意味とは。
最後の一ヶ月
誰とどこで何をして過ごすのか?
ここがオススメ
■ 荒廃していく世界
人類全てが余命宣告されたら世の中はどうなってしまうのか・・・
会社や学校は?
社会のルールは?
道徳は?
ライフラインは?
世界が変わっていく様子がリアルに表現されていて、恐怖を感じます。
世界の終わりに対する恐怖というよりは、狂気に満ちた人間に対する恐怖です。
本当にこのように荒廃していくのかもしれません。
■ 家族の絆
世界が滅亡するというと、連想されるのは家族です。
本書では面白い角度からこの家族を描いています。
著者の前作『 流浪の月 』と同様、家族について考えさせられる作品です。
著者の描く家族の形に驚きが隠されています!
こちらから購入することができます。
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365+1