ツナグ 想い人の心得
著者|辻村深月
出版|新潮文庫
ジャンル|小説
オススメしたい人
≫ 心温まる話が好き
≫ 会いたいのに会えない人がいる
≫ 前作にとても感動した
目次
あらすじ
『使者(ツナグ)』
一生に一度だけ、死者との再会を叶えてくれる。
依頼人・神谷ゆずるの前に現れたのは小学生低学年くらいの小さな女の子だった。
「私が、あなたが待っていた使者です」
神谷ゆずるは戦隊ヒーローのブルー役を務めている。
まだまだ駆け出しの俳優をしていた。
そんな彼には、二年前に舞台で共演したことで知り合った女性がいる。
彼女は神谷と同じく駆け出しの女優で、時には励ましてくれたり、面白い本を教えてくれたり、彼女と話していると時間があっという間に過ぎるのだった。
ある時、神谷は彼女に告白をする。
しかし、彼女は
「私は、誰かと幸せになったりするようなことはしちゃいけないの」
と告げるのだった。
神谷が使者に依頼を持ちかけたのは、幸せになってはいけないと自分を戒める彼女を救いたいという想いからだった。
だが、ここである問題が生じる。
神谷は彼女の代理として依頼に来たのだった。
使者のルールとして、この依頼は引き受けることが出来るのか?
また、代理であるにもかかわらず、神谷が使者との出会えたのは何か特別な縁や意味があるのか?!
今作もいくつかの短編のお話から構成されています。
一つ目が、上記の神谷ゆずるの依頼。
他には、今まで誰も依頼したことがないような人物と会いたいという元教員の話、更には、似たような二つの依頼が重なる話。
そして、使者にも初めての迷いが生じるある出来事が起こる。
どの話も面白く、驚きと感動が待っています。
ここがオススメ
■ 前作からの繋がり
神谷ゆずるの依頼や、使者(ツナグ)の使命や引き継ぎについて、実は前作から関連していることもあり、前作を読んでいると更なる驚きや、このシリーズをもっと楽しむことができます。
使者の務めているのは、渋谷歩美という青年だったはずが、始めの話で神谷の前に現れたのは小さな女の子。
これにはどのような経緯(いきさつ)があるのか?
前作の『ツナグ』を読んでおくと驚きの展開が待っています!
■ 変わった依頼
代理の依頼から始まり、次は誰も依頼したことがないような死者との面会、更に、二つの同じような依頼が重なるという不思議なご縁。
そして、使者(ツナグ)自身が経験する思いや葛藤。
前作にはない、驚きと感動を味わうことが出来ます。
こちらから購入することができます。
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