このあと どうしちゃおう (第9回MOE 絵本屋さん大賞 第2位)

このあと どうしちゃおう
しんだらどうなる?どうする?いきているあいだに考えてみよう。

著者|ヨシタケシンスケ
出版|ブロンズ新社
ジャンル|絵本

オススメしたい人
≫ 死と向き合いたい
≫ ヨシタケシンスケさんの作風が過ぎ

あらすじ

子供から大人まで楽しめる
ヨシタケシンスケさんの絵本です。

この作品は『死』がテーマです。

それをヨシタケシンスケさん風に描くと、暗くて怖いイメージの『死』が、何と!前向きに捉えることができるようになります。


こないだ おじいちゃんが しんじゃった。
おじいちゃんのへやを みんなで そうじしていたら
ベッドのしたから ノートが でてきた。(本書より)

ノートには自分が死んだあと、どうなりたいか、どうして欲しいかなどが、絵と文字でたくさん書いてあります。


ノートに書かれていたことは・・・

《このあとのよてい》
 しんだらゆうれいセンターへ
 とうめいになってしばらくようすをみる
 きがすんだらてんごくへ・・・

《てんごくにいくときのかっこう》
 リュックのなかみ
 ウェストポーチのなかみ
 かみさまへのおみやげ・・・

《てんごくってきっとこんなところ》
 おばあちゃんがいる
 あちこちにふとんとおんせんがある
 そらがとべるのでどこにでもすぐいける・・・

 などなど


見ているとワクワクしてきて、旅行の準備をする気分や感覚になります。
おじいちゃんは死ぬのが楽しみだったのではないかと思ってしまうほどです。

でも・・・

ふと、思います。

もしかしたら ぎゃくだったのかもしれない。


おじいちゃんは もしかしたら
ほんとは すごく さみしくて
すごく しぬのが こわかったのかもしれない。(本書より)


死について考えさせられる奥の深〜い話です。

ここがオススメ

■ 死に対するイメージがガラリと変わる

天国に行く準備が、まるで旅行に行くような準備。
リュックには着替えやカメラやチョコレートなどが入っています。
そして、天国がとても楽しそうな場所に描かれており、行くのが楽しみになってしまうという錯覚に陥ってしまうほどです。

実は、地獄についても描かれているのですが、これがとても面白く描かれています。
出来れば行きたくない、つらそうなところですが、何か笑えてしまうところとなっています。
(例えば、毎日柔軟体操をさせられたりします。)


■ ノートだから

おじいちゃんのベッドの下から出てきたノート。
そのノートのタイトルが『このあと どうしちゃおう』でした。

この絵本では、そのおじいちゃんのノートの中身を紹介しています。
そのページにはノートっぽくある工夫がされています。


こちらから購入することができます。

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