蒼色の大地(螺旋プロジェクト 8作家で天地創造 限界突破コラボ)

蒼色の大地

著者|薬丸岳
出版|中公文庫

オススメしたい人
≫ 海賊と海軍と聞くとテンションが上がる人
≫ 冒険小説が好き

あらすじ

灯(あかし)と新太郎は同じ村に住む幼馴染という間柄であったが、灯は青い目をしており、村人から忌み嫌われていた。
灯は自分を育ててくれた爺が亡くなると村を出る。

しかし、日本の本土では青い目をした人は青鬼と呼ばれ、人々からの迫害の対象となっていた。
仕事はおろか安住する場所さえない。

灯をはじめとする青鬼と呼ばれる者や、本土でまともな生活を送れない者は、瀬戸内海にある鬼仙島へと逃れていく。


瀬戸内海には商船などを襲う海賊が跋扈していた。
海賊は『鯨』と呼ばれ、それを指揮するのは鬼仙島を統治する海龍と呼ばれるもので、鬼仙島は海賊『鯨』のアジトとなっている。
鬼仙島へと逃れた灯は『鯨』の一員として迎え入れられた。


一方、灯の幼馴染の新太郎は海軍の少尉候補生として活躍していた。
近々、海軍には軍艦『白山』と新たにもう一隻の軍艦『聖』が配備される。
『聖』が配備された後には、海賊を殲滅するために動き出すこととなっていた。

しかし・・・

この海賊殲滅の情報はあるところから『鯨』たちの耳にも伝わっていた。
『鯨』は海軍を出し抜くため、ある作戦を開始する。

瀬戸内海における海軍と海賊のバトルが始まる。


≪螺旋プロジェクト≫

8人の作家が「共通のルール」を決めて原始から未来までの歴史物語を書いた。

ルール1

「海族」VS.「山族」の対立を描く

ルール2

共通キャラクターを登場させる

ルール3

共通シーンや象徴モチーフを出す

ここがオススメ

■ 海と山の激しい対立

螺旋プロジェクトのルールとして、海族と山族の対立が描かれていますが、お互いを忌み嫌う様は他の作品と比べるととても激しいものとなっています。

それが、海賊と海軍という対立する関係。
しかも、それだけではない深い因縁が隠されています。

海賊と、海軍が激突する本当の理由とは!?


■ もう一人の幼馴染

灯(あかし)と新太郎の他に、新太郎の妹の鈴(すず)も物語の中の重要な人物。
村の中で迫害を受けていた灯に対して唯一、優しく接しくれたのが鈴だった。
鈴は灯に命を助けてもらったことがあり、それがきっかけで灯に好意を抱いている。

鈴は村を出た灯を探しに旅へと出る。


その向かう先は・・・鬼仙島。


こちらから購入することができます。

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