名探偵のいけにえ 人民教会殺人事件(2023本格ミステリ・ベスト10 第1位)

名探偵のいけにえ
人民教会殺人事件

著者|白井智之
出版|新潮社
ジャンル|ミステリ

オススメしたい人
≫ 特殊条件ミステリが好き
≫ 多重解決ミステリが好き
≫ ドンデン返しが好き

あらすじ

奇蹟の楽園『ジョーデンタウン』
そこには、病気や怪我は存在しない。
失われた四肢さえも蘇る。

中米のガイアナの山中に、教祖ジム・ジョーデンが率いる
カルト宗教団体『人民教会』の本拠地集落があった。


ある日、探偵・大塒宗(おおとやたかし)の助手・有森りり子がアメリカへと渡った後、消息を絶つ。
大塒はりり子の行方を追う中で、ある実業家が組織した調査団の一員として、りり子はジョーデンタウンに乗り込んだということを知る。

大塒はルポライターの乃木と共にりり子が向かったとされるジョーデンタウンへと乗り込む。
しかし、そこで彼らを待ち受けていたのは凄惨な連続殺人事件だった。

その殺人は「密室殺人」など、どれも奇妙で人間には不可能と思えるものばかりだった。
しかし、このジョーデンタウンの住人にしてみれば、密室殺人であっても不思議なものではない。
「奇蹟」を生きる信者には、超人的な現象は当たり前のもので「神罰」と言えばそれを疑うものはいない。

この集落では通常の探偵の推理は通用しない。
カルト宗教団体の集落という特殊な条件下において、探偵はどのようにして犯人を追い詰めるのか・・・

ここがオススメ

■ 多重解決

とにかく推理の連続!
特殊な状況の中、普通の推理では犯人を追い詰めることはできない。

不可能な状況での殺人の数々。
至る所に仕掛けられた伏線。

それをどのように捉えるか・・・

捉え方によって結末が変わる!?

怒涛の如く繰り広げられる推理に頭がパンクします。


■ ドンデン返し!

最後まで気を抜かずに読んでほしい。
ドンデン返しに次ぐドンデン返し!

ドンデン返し好きには必読の本です!

そして、この本のタイトルの意味することとは!?

著者のプロフィール

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白井 智之(しらい ともゆき)

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