しゃべれども しゃべれども
著者|佐藤多佳子
出版|新潮社
ジャンル|小説
目次
あらすじ
三度のメシよりも落語が好きで噺家になった二ツ目の
『今昔亭三つ葉』
頑固で気が短く、女性の気持ちに疎い(イメージはジャイアン)。
とにかく色々と不器用なところがあるそんな彼のもとに、話すことを苦手とする一癖も二癖もある男女が集まった。
話し方の教室として、『落語』を教えることに⁉︎
不安だらけの落語教室が始まります。
ここがオススメ
▽ 集まった面々がとにかく個性的
・内気で吃音のある従兄弟
・冷たい表情で愛想のない黒猫といわれる女性
・イジメられているが、喧嘩だという関西弁の少年
・実況が出来ないわりに普段は毒舌な元プロ野球選手
普通の人間関係のような展開にはならず、話し方を学ぶために同じ落語を志す彼らは常にどこかギスギスしている。
果たして、落語を学べるのだろうか。
▽ こちらまで緊張してしまう展開
後半の展開がとにかくオススメ、内容はネタバレになるので省略しますが、読んでいるこちらまで緊張してしまう展開が待ってます!
▽ 実は恋愛要素もある
とにかく話すことが苦手な人達・・・
普通の恋愛小説のようにはいかないところ。
うまく話せない、うまく自分の気持ちを伝えられないもどかしさが醸し出す物語の雰囲気が、なんとも言えない感動を作り出します。
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