そして、バトンは渡された
著者|瀬尾まいこ
出版|文春文庫
ジャンル|小説 家族小説
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目次
あらすじ
困った。全然不幸ではないのだ。
優子は17年の間に、苗字が何回も変わった。
生まれた時は水戸優子、色々あり現在は森宮という苗字。
父親が3人、母親が2人いる。
17年の間に何度も家族が変わったのだ。
このような普通とは言えない環境の中を生きてきたのだから、何かしら厄介なことや困難を抱えていればいいのだけど・・・
困ったことに、全然不幸ではないのだ。
それもそのはず、今までのどの親も、優子を本当に愛し、愛情を注ぎ、大切に育ててくれたから。
そして現在の親の森宮さんというのは・・・
高校生の優子の父親にしては若くて、イケメン風な父親。
子育てなどしたことがない森宮さんも、不器用ながらも愛情を持って優子の親をしている。
頑張って親になろうとしてくれている。
そんな何とも微笑ましい雰囲気の父親・森宮さんとの日常の場面・・・
・・・そして優子の過去を振り返る場面が交互に話を紡いでいく。
優子には親が何人もいる。
さて、このようになってしまった経緯とは・・・
そして、優子は成長していく。
その先にある感動のラストとは・・・
ここがオススメ
■ 森宮さん
森宮さんとの生活が面白い。
優子の父親になれたことにとても幸せそうな森宮さん。
高校三年の始業式の朝からなぜか、かつ丼を振る舞ってくれたり、二人しかいないにもかかわらず、大量の餃子を焼いたり・・・
二人のやりとりがとても微笑ましいです。
そして、ラストでは・・・
■ 合唱祭
森宮さんは、学校の合唱祭の練習にもしっかりと協力してくれます。
この合唱祭の場面では懐かしい音楽に再び出会うことができます。
また、優子はピアノを弾くことができます。
つまりピアノが弾けるということは、今まで・・・
■ とても読みやすい
難しい言葉や漢字は少なく、とても読みやすい作りになっています。
どの世代の方にもオススメできる本です。
こちらから購入することができます。
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