もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら

もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら

著者|岩崎夏海
出版|ダイヤモンド社
ジャンル|小説 ビジネス

オススメしたい人
≫ マネージャー(経営者、部活)
≫ 高校野球が好き
≫ 感動したい人

あらすじ

みなみは自由奔放で無断欠席も多い、てんでダメな弱小の野球部のマネージャーになった。
そしてその弱小野球部に、みなみはこう言った。

「私は、この野球部を甲子園に連れていきたいんです」

現実離れした目標を掲げたのだ。
この目標に監督を始め部員の誰もが「ムリだ」と諦めの色を見せる・・・

早速、みなみはこの野球部を甲子園へ連れていくため、マネージャーとして何ができるか、本屋でマネージャーの本を買うことにした。
そこでマネージャーの本ということで店員さんから勧められたのが・・・

ピーター・ドラッカーの『マネジメント』!!

しかし、この『マネジメント』という本は会社の経営をする上でのマネージャーの本。
野球部のマネージャーとは全く畑違いの本だった。

落胆したものの、せっかく買った本なのでみなみは『マネジメント』を読み進めていく。

ここがオススメ

■ 顧客とは誰か?

「顧客とは誰か」との問いこそ、個々の企業の使命を定義するうえで、もっとも重要な問いである。(『マネジメント』p23)

一般的な企業であればこの「顧客とは誰か」との問いはイメージしやすいと思うが、野球部となるとなかなかイメージが湧かない。

キャデラックの経営危機に競争相手をダイヤモンドやミンクのコートとした事例で、自動車の定義に「輸送手段」の他に「ステータス」というものを加えたことにより顧客が明確化し、事業成長することができた。

では「野球部の顧客は誰か」との問いについて、この事例をもとにみなみは答えを導き出していく。
誰からお金をもらい、誰に何を提供しているのか・・・

このような感じでビジネスにおけるマネジメントを、野球部に上手く応用しみなみは野球部を導いていく!


■ みなみは真摯さとは何かを考えた

マネージャーの資質として根本的な資質が必要とされている。それが「真摯さである」。

学ぶことのできない資質、後天的に獲得することのできない資質、始めから身につけていなければならない資質が、一つだけある。才能ではない。真摯さである。(『マネジメント』p130)

野球部のマネジメントもすすみ、チームの実力・団結力も高まってきた。
そんな時、みなみは甲子園出場を揺るがすほどのある大きな出来事に直面する・・・


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