ルビンの壺が割れた
著者|宿野かほる
出版|新潮文庫
ジャンル|小説 問題作
オススメしたい人
≫ 変わった小説を読んでみたい人
≫ 衝撃的な展開を期待している人
目次
あらすじ
Facebookで、偶然見かけた名前。
それはかつて、結婚を約束した人と同じ『未帆子』という名前だった。
プロフィールページを覗いて行くと、覚えのあるネックレスをした女性の写真が・・・
自分の知っている『未帆子』だと直感した。
「突然のメッセージで驚かれたことと思います。失礼をお許しください」
このメッセージから始まる。
壮年の男女のFacebookでのメッセージのやりとりが続いていきます。
彼らは青春時代を振り返り、その時の思い出を語り合う。
演劇部のことや、その時の恋愛感情など
メッセージのやり取りを繰り返すうち、お互いの話も膨らんでいき、徐々に二人の過去も浮き彫りになって行く。
そして・・・
少しずつ毒が盛り込まれて行くような、そんな感覚も孕んでおり・・・
読み進めていくたびに・・・
場面が!
イメージが!
次々と変わっていき・・・
・・・・・・
そして最後は!?
!!!!!!!!!!!!!?
ここがオススメ
■ Facebookのメッセージ
本書は終始、二人の男女のFacebookのメッセージのやり取りで話が展開して行くという作り。
Facebookのやりとりという狭い世界での展開。
でもそれが、本書の醍醐味と言ってもいいです!
本書で味わう、何とも不思議な感覚もこのメッセージのやりとりのおかげかもしれません。
■ 最後の最後で全てが変わる!
最後の最後で思う。
何を読んでいたのか・・・
何を読まされていたのか・・・
『日本一の大どんでん返し(と断言したい)』作品ということで、ラストはまさにその通りだと思えます。
このラストを知ってしまうと、二度読みでは全く違うイメージで本書を楽しむことができます。
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