#真相をお話しします(小細工一切なし、2度読み不可避の新感覚ミステリ!)

#真相をお話しします

著者 / 結城真一郎
出版 / 新潮社
ジャンル / ミステリ、短編集
ページ数 /220ページ程度

オススメしたい人
≫ ミステリが好き
≫ 短編集が好き

あらすじ

《惨者面談》

大学三年の片桐は『家庭教師のアットホーム』で営業のアルバイトをしている。
成果報酬型で収入は安定しないものの、上手くいったときの給料は学生バイトとしてはかなり魅力的なもので、片桐自身もこの仕事にやりがいを感じていた。

そしていつものように、社長から新規アポの連絡が入る。
小学校6年生の男の子で、9月の模試の結果が散々だったためテコ入れして欲しいという一般的な依頼。

片桐は支持された日時にその家庭へと訪問する。

しかし・・・

ドアホンを鳴らすが、人が出てくる気配がない。
何度かドアホンを鳴らすとようやく母親が応答した。

家にあがり、雑談を交えながら母親と子供の悠君に家庭教師の説明をするが、なぜか話がかみ合わない。
更に悠君は緊張しているのかずっと黙っている。

何かがおかしい。

この家では何かが起きている!?


その他に下記の4つの短編のミステリも収録されている。

《ヤリモク》
マッチングアプリに勤しむ中年男

《パンドラ》
不妊に悩んだ夫婦、そして悩んだ末に始めたあること

《三角奸計》
リモート飲み会の中に何やら不穏な動き

《# 拡散希望》
YouTuberに憧れる島育ちの小学生たち


どの話も一癖も二癖もあり、必ず裏切られる。
どんでん返しの連続!

ここがオススメ

■ 時代を反映させたミステリ

収録されている話のなかには、“パパ活”や“リモート飲み会”をテーマにしたものがあり、令和の時代の新しいミステリを楽しめます。

特に斬新なのが“リモート飲み会”!
大学時代の仲間と数年ぶりにリモートで飲み会をする運びとなりますが、仲間の一人が喉を痛めだということでチャットで参加します。
このチャットというのが、リモートならではの参加の仕方。
更には画像ファイルだってその場でやり取りできる。

さて、このリモート飲み会をテーマに著者はどう仕掛けてくるか!


■ 読みやすい

『5分後に意外な結末』の一つ一つの話を長くしたようなイメージで、話の長さも丁度いい。
そして、短編でありながらも緻密に施された仕掛けにまんまと騙されてしまう。
驚きの真相と驚きの展開が待ち受けています。

著者のプロフィール

著者のプロフィールです。
著書の一覧などはこちらから。

結城 真一郎(ゆうき しんいちろう)

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