コイコワレ(限界突破コラボ 8作家で天地創造 螺旋プロジェクト)

コイコワレ

著者 / 乾ルカ
出版 / 中公文庫
ジャンル / 小説、螺旋プロジェクト
ページ数 /370ページ程度

オススメしたい人
≫ 戦時中の話を読みたい
≫ 強く生きたい
≫ 生きる気力をもらいたい
≫ 螺旋プロジェクト全部読みたい人

あらすじ

時は太平洋戦争の真っ只中。
子供達はいったん東京を離れて田舎へと集団疎開する。

小学6年生の浜野清子は疎開で母と離れることを拒んでいた。
清子の目は蒼く、同級生からは妖怪、米英の間諜などと言われ、周りから疎ましく思われていた。
そのため、清子は母と離れての疎開はとても受け入れ難いものだった。
しかし、母からお守りをもらい、言葉に勇気づけられ疎開することを決意する。

疎開先は宮城県の山麓にある高源寺というお寺。

清子はそこで、宿敵ともいえる少女と出会うこととなる。
本能的に敵と見なしてしまうほどの相手、近くにいると吐き気すら催す。決して相容れることのない相手。

そんな宿敵がいる中での疎開生活が始まる。


那須野リツは赤ん坊の頃、山に捨てられていたところを保護され麓の高源寺で育てられた。
お転婆なリツはいつも山を駆け上り、山に住む老人の源助に会いに行く。
ある日、源助から近々特別な日が来るということを聞かされ、リツはどんな特別なことが起こるか胸を高鳴らしていた。

そして、その特別な日が来た。
それは東京から高源寺に疎開っ子たちが来る日だった。

リツは直感的に疎開っ子たちの中に自分をすごくイヤな気持ちにさせる、苛立たせる人物がいることを感じ取る。

リツの耳は他の子達よりも大きかった。


高源寺には健次郎という青年がいる。
健次郎は他の子達とは違い、清子の蒼い目のことは気にせず普通に接してくれる。
また、親のいないリツは学校の男子から山犬などとからかわれているが、健次郎はリツに対してとても優しく接してくれる。

健次郎は彼女たちにとって大切な存在だった。

しかし・・・

「おめでとうございます」
褪せた赤色の通知が届く。

ここがオススメ

■ 強く生きる清子と、強さを学ぶリツ

蒼い目のせいで周りから疎ましく思われ、友達はいない。
疎開のため母親と離れての生活を余儀なくされる。
そんな中にあって、浜野清子は母からもらったお守りにすがりながらも、夢を叶えるため、人一倍勉強に励む。


考えるより先に体が動いてしまう那須野リツ。
あることが原因で自分の弱さにひどく苛まれることになる。
源助からも諭され、本当の強さを学ぶため、ひたすらにあることに取組む。
ひたむきに頑張る彼女たちの姿に涙し、そして生きる勇気をもらえる作品です!


■ 螺旋プロジェクト

螺旋プロジェクトの作品の中で1番と言ってもいいほどの『海族』『山族』の激しい対立が待っています!
これほどまでに相手を忌み嫌うのかと思ってしまいます。
そして、この対立からの後半の展開には目を見張るものがあります。

物語後半には一度だけ次の時代に登場するある人物の名前が出てきます。
次の時代といえば・・・
物語同士の繋がりを感じられるポイント!

著者のプロフィール

著者のプロフィールページです。
著書の一覧などはこちらから。

乾 ルカ(いぬい るか)

こちらから購入することができます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です