爆弾
著者 / 呉勝浩
出版 / 講談社
ジャンル / ミステリ
ページ数 /425ページ程度
オススメしたい人
≫ ミステリが好き
目次
あらすじ
酔っ払って酒屋の自動販売機を蹴りつけ、さらに止めにきた店員を殴ったということで、一人の男が野方警察署で取り調べを受けていた。
男の名前は『スズキタゴサク』
本名かどうかも怪しい。
いがぐり頭で、広いおでこ、太い眉毛に無精髭の二重顎。ぱっとしないセーターに安っぽい上着。
見るからに金なし。
取り調べの最中、スズキは自分には霊感があるといい、秋葉原の方で何かがあると告げる。
そして、しばらくすると別の刑事が取調室へと飛んでくる。
「秋葉原で爆発です。詳細は不明」
更にスズキはこの後もどこかで爆弾が爆発することを仄めかす。
このスズキタゴサクという男が犯人なのか!?
・・・それとも!?
スズキは取り調べの中でも巧みな話術により、自分の正体を明かさない。
そして、取調べを行う刑事に持ちかけたのは“心の形”がわかるという謎のゲーム。
そのゲームの中でスズキはある男の名前を口にする。
それは四年前に自殺をした刑事の名前だった。
ここがオススメ
■ 取調室
微罪で逮捕されたスズキタゴサクが、霊感と称して予言した爆発事件。
その後もどこかで爆発が起きることを予言する。
そこから始まる爆弾事件を追う刑事とスズキとの取調室でのやり取り。
更にはゲームを交えた頭脳戦。
取調の中でスズキの話をよく聞くとわかる、会話の随所に散りばめられた爆弾の在処のヒント。
取調室を中心に展開していく物語、そして誰もが驚く展開が待ち受けている。
■ 爆弾ということは
時限爆弾ならばタイムリミットがある。
その時刻までに爆弾の場所を特定し、解除しなければならない。
しかし、爆弾についてのヒントは、信用していいものかもわからない謎の男スズキタゴサクの予言めいた話しかない。
爆弾との戦いは、疾走感があり、そしてスリリングな展開が待っている!
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