鬼の跫音(あしおと)
著者 / 道尾秀介
出版 / 角川文庫
ジャンル / 短編集、ホラーミステリ
ページ数 /230ページ程度
オススメしたい人
≫ 怖い話が好き
≫ 短編集が好き
目次
あらすじ
《ケモノ》
昔、祖母が友達から譲ってもらったという椅子。
ずいぶん古く、刑務所で作られたものらしい。
そんな祖母の大切な椅子を僕は転んだ拍子に脚の一本を折ってしまう。
取れた椅子の脚をよく見ると・・・
謎の文字が刻まれている。
その文字を彫った受刑者の名前もあった。
この椅子に興味を惹かれた僕は、この椅子を作った受刑者について調べることに。
すると・・・
その受刑者は、家族を惨殺した猟奇殺人犯ということがわかる。
そして、なぜか僕は当時のこの事件を知る人物に椅子の文字を伝えなければならないという使命感に駆られる。
この猟奇殺人事件の真相とは・・・
そして僕は・・・?!
※ 収録されているタイトルの<ケモノ>ですが、正しくは部首の「獣偏」を使います。
その他に下記の5つの短編の話が収録されている。
《鈴虫》
11年前に埋めた死体が発見された。
この犯行を見ていたのは、あの時、あの場所にいた鈴虫だけだが・・・
《よいぎつね》
20年ぶりにこの街へやってきた。
取材が終わったらすぐにこの街から離れよう。
犯罪に手を染めたこの街から。
《箱詰めの文字》
謎の訪問者が、なぜか謝罪をする。
出来心で貯金箱を盗んだというが・・・
そんな貯金箱は知らない。
《冬の鬼》
一月七日
祈願成就したため神社で達磨(ダルマ)を火にくべた。
素敵な一年が始まる。
成就したこととは・・・?
《悪意の顔》
学校であいつからイジメを受けている。
でも、あの女の人が、あいつに対する恐怖心を消してくれた。
この人は何者?
どの話も狂気に満ちている。
『鬼の跫音(あしおと)』というタイトルの作品はないが、どの話も人が人で無くなってしまう一線を描いている。
まるで鬼の跫音が迫るように・・・
ここがオススメ
■ 全ての作品に共通するもの
全ての作品が不気味な雰囲気が漂っている。
それぞれ独立した話であるにも関わらず、共通の演出がされている。
ある動物、気候、そして名前
この演出がそれぞれの作品同士にも相乗効果をもたらして不気味な雰囲気がさらに増していく。
■ 冬の鬼
日記形式で書かれた話。
しかし、普通の日記形式と違い読み進める度に、過去へ一日一日と遡っていく・・・
最後まで遡ると・・・
驚愕の事実が待ち受けている!!
ここで、読み終えても十分に面白いのですが、この事実を踏まえて今度は日記を現在に向かって読み進めていく。
すると謎だったものや、あまり知りたくなかった事実まで見えてくる。
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