もののふの国(あなたの伏線、私が拾おう 8作家奇跡の共演 螺旋プロジェクト)

もののふの国

著者 / 天野純希
出版 / 中公文庫
ジャンル / 歴史小説、螺旋プロジェクト
ページ数 /500ページ程度

オススメしたい人
≫ 歴史好き
≫ 螺旋プロジェクト全部読みたい人

あらすじ

時は940年、平将門の乱
平将門が狙うは平貞盛と藤原秀郷の首
全軍の士気を高め、敵本陣へと攻め入る。
地形や風を味方につけながら弓矢で敵兵を倒す。
そして、太刀を抜き放ち敵の騎馬をも討ち倒す。
戦況は将門が優勢だった。
この勢いで敵本陣へと疾駆する。
勝てる。と確信した時、風向きが変わった。
将門の眉間に敵の鏃(やじり)が迫っていた。

その刹那、どこかから“声”が聞こえた。

二ツノ一族ノ対立ハ渦トナリ、果テルコトナク続イテイク。

何者かに導かれるよう争いの歴史は続いていく・・・


源平の戦い

応仁の乱

本能寺の変

大塩平八郎の乱

新選組の結成

940年の平将門の乱から始まり、1863年の新選組結成に至るまで、実に千年を超える日ノ本の争いの歴史。
この歴史の背景に、二つの一族が関係していた。

蒼い目をした『海族』、そして大きな耳をした『山族』の二つの一族。
この二つの一族は、お互いを受け入れることなく、本能的にもう一方の一族を敵とみなす。
各時代のもののふ達はこの『海族』と『山族』の争いに身を投じていく。


蒼い目をした織田信長に仕えるのは、同じく蒼い目をした羽柴筑前守秀吉、後に豊臣秀吉と呼ばれる男。
そして、本能寺にて織田信長を討ち取ったのは、大きな耳をした明智光秀。
また、秀吉の後に天下を納めた徳川家康も大きな耳をしていた。
そして、その後長きに渡って、耳の大きな山族による江戸幕府が続くが、悪政により各地で討幕の動きが見られるようになる。
倒幕を企てた一人に大塩平八郎がいる。
その彼の目もまた蒼く海の色をいていた。
そして幕末、新選組や坂本龍馬、西郷隆盛等が活躍する時代へ。
蒼い目をしたものと大きな耳をしたものとの対立は終わらない。

争いを繰り返し時代は変遷していく。

ここがオススメ

■ 龍虎の夢

本書最後に外伝として収録されている『龍虎の夢』。

『龍』と『虎』といえば?
海族、山族の対立を描く螺旋プロジェクトにおいて、当然この『龍』と『虎』の対立も忘れてはいけない。

川中島の戦いは有名ですね!


■ 螺旋プロジェクト

『蒼色の大地』へと繋がる伏線も!?
何らかの理由で本島での生活が困難になった者が行き着く場所“鬼仙島”。
ある人物が身を隠す為にこの鬼仙島へと逃れる。

また、平蔵という名の少年も登場!
『蒼色の大地』の中でも平蔵は主要キャラとして活躍します!

蒼色の大地(螺旋プロジェクト 8作家で天地創造 限界突破コラボ)

著者のプロフィール

著者のプロフィールページです。
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天野 純希(あまの すみき)

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